タイパーであるSuperRareがタイピングに関するブログを書いています。
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オリンピックが盛り上がっています。連日、日本人選手のメダル獲得。このメダル獲得ラッシュに日本は大いに盛り上がっています。
それはタイピングの世界においても同じです。今年度もたくさんの日本人選手がインテルステノ(国際情報処理連盟)主催のインターネットコンテストに参加し、今年は日本人選手が世界一になりました。
インターネットコンテストは毎日開催されています。毎年1000人以上といった小規模の大会なのですが、記録を残すためにはハイレベルな技術が求められます。年齢別に足切りルールが設けられていますので、その点に注意が必要です。
12歳以下: 分速150文字以上 ミス率1%以下
13~16歳: 分速180文字以上 ミス率1%以下
17~20歳: 分速200文字以上 ミス率1%以下
21歳以上: 分速240字以上 ミス率1%以下
参照:http://www.typist.jp/intersteno/internetcontest2016_jp.pdf
ただ速く打てればいいというだけはなく、正確性も当然ながら求められます。それがタイピングの世界というものです。
インターネットコンテストでは2つの部門が存在します。母国語部門と多言語部門の2つです。母国語部門に参加すると、多言語部門には参加できません。
少し前までは日本語が選択できなかったのですが、全日本タイピスト連合代表の隅野氏の尽力もあり、日本語が言語選択に追加となりました。インターネットコンテストで選択できる言語の多くはヨーロッパで使用されているものが主です。そこに日本語が加わったのは非常に大きいのです。
多くの日本人は当然ながら多言語部門に参加をします。多言語部門に参加するにあたっては、たくさんの言語を覚える必要があるのかという心配を持つかもしれません。しかしながら、言語そのものを覚える必要は特にありません。
確かに色々な言語を知っていれば、単語そのものを知っているわけですから入力をする上では有利に働きます。特にドイツ語の場合は、一つ一つの単語が長いためにミスタイプをついついしてしまいがちです。現に私もミスタイプが多すぎたために失格になっています。
多言語部門に参加するにあたっては、それぞれの言語のキーボード特性について知っておく必要があります。QWERTY配列のイメージで多言語部門に臨むと失敗します。フランス語、ドイツ語、イタリア語と色々な言語があるわけですが、AZERTY配列(フランス語など)や、QWERTZ配列(ドイツ語など)といったように、すべての言語がQWERTY配列で統一されているわけではありません。QWERTY配列に似たような形ではありますが、細かいところでは違ってきます。
たとえば、ドイツ語などで使われるQWERTZ配列ですが、QWERTY配列と違うところは、TとZの配置が異なるところです。
多言語部門を攻略するためにはトレマのような特殊文字の入力方法を覚える必要があります。今年度のインターネットコンテストにあまり時間を費やさなかった私の場合、特殊文字対策をあまり行わなかったので、特殊文字が現れた瞬間にスピードダウンしてしまいました。インテルステノで多言語部門を攻略したいと考えている人はキー配置はもちろんですが、特殊文字についても攻略をする必要があります。
日本人にとって馴染みのない言語がインテルステノ主催インターネットコンテストには出現します。それはロシア語です。これは配列うんぬんよりも、まず文字が読めない。ロシア語の入力が出来るかどうか。多言語部門を攻略するうえでおそらく一番キーになってくるところだと思われます。アラビア語が出てくるか出てこないかについては分かりません。ただロシア語やアラビア語を入力するとなれば、かなりやりこむ必要があると考えます。
多言語部門で選べる言語は10以上あります。その選択した言語の合計点で競うのが多言語部門です。この部門はたくさんの言語を打てた方が有利です。私は今回3つの言語しか記録を残せていません。ドイツ語については足切りで資格になっています。このことからも、たくさんの言語を打てて、かつ各年齢で設けられた足切りルールをクリアしなければ勝機はないということです。
国際的にはマイナーな競技ではあるのですが、もちろん多言語が入力出来た方が将来何らかの役には立つということです。しかも年齢を重ねるごとに基準が厳しくなります。正直、21歳以下のミス率1%と21歳以上のミス率1%では大きな違いがあります。21歳以上では分速240字以上でかつミス率0.5%ということですので、ドイツ語などの長い単語が出てくるものについては神経をかなり使うことになります。
そんな中ですが、今回のインターネットコンテストでは10位以内に日本人選手が何人か入っています。多言語入力に長けた達人が日本人には多いわけです。今年のインターネットコンテストで10位以内に日本人が何人も入ったことから、来年は確実にマークされると思います。
そんなインターネットコンテストについて、来年挑戦をしてみたいという人は全日本タイピスト連合の公式サイトにて確認をしてみてください。